メキシコ政府派遣・日本メキシコ友好400年記念事業
メキシコ音楽祭2010

黒沼ユリ子の永年の夢が実り《アカデミア・ユリコ・クロヌマ》を巣立った生徒と教師たちによる弦楽合奏団が2007年誕生。遂に初来日!

大変お待たせいたしました。新春に再開!

去る4月末、新型インフルエンザ発生により中止に追い込まれた「メキシコ音楽祭2009」を来春1月に再開いたします。
1609年9月に台風でメキシコの帆船が座礁。漆黒の海に放り出された317名が千葉県御宿の村人によって救出されました。翌1610年には徳川家康の命によって建造された船で彼らは無事にメキシコへ帰国。これがメキシコ人と日本人の友好の交流の始まりとなり、今年と来年がその400周年にあたります。
この歴史的美談への恩返しとして昨年メキシコの歌手たちがオペラ「夕鶴」を完璧な日本語で上演し、日本の聴衆を感動で包みました。主役を演じたソプラノのエンカルナシオン・バスケスとテノールのアンヘル・ルスが、今回はメキシコの大作曲家ポンセの心に響く美しい歌曲や世界的に愛されているメキシコの有名な歌の数々を独唱や二重唱で披露します。
また1985年の初訪日以来「日本メキシコ友好コンサート」を重ねてきたアカデミア ・ユリコ・クロヌマ(非営利法人)は2010年に創立30周年を迎えますが、そこで育った多くのヴァイオリニストたちはすでに世界各地で活躍中。今回独奏するアドリアン・ユストゥスは今日メキシコが誇る国際的なヴァイオリニストです。また、古巣に戻って後輩の指導にあたっているメキシコ人現教師たちとアカデミアと関係の深い日本の音楽家たちによって創設された弦楽合奏団「ソリスタス・メヒコ・ハポン」こそは音楽の架け橋で結ばれた両国の友好のシンボルと言えましょう。
16世紀からスペイン経由で移植され続けたヨーロッパ文化はメキシコの高度に発展していた独自の文明と長い年月をかけて融合し、メキシコ独特の現代芸術を産みました。太平洋という名の大きな“水たまり”の対岸にありながら、日本とメキシコの間には文化的にまだまだ未知の部分が相互に沢山残されています。それは音楽の分野でも否定できません。日本における西洋音楽のあり方とは一味違うメキシコ人の音楽の楽しみ方を、今回のこの「メキシコ音楽祭」で少しでも汲み取っていただけたら幸いです。なにしろ明治維新以前からすでにヨーロッパ人と同時代を歩む作曲家や演奏家たちを輩出していたのですから。その頃から歌と踊りで西洋音階が当たり前に耳に入り、身体にもしみ込んでいるメキシコの人びとにとっては、音楽抜きの人生など考えられません。
この「メキシコ音楽祭」が、メキシコの音楽とメキシコのアーティストたちの真髄を知る、さらなる新しいページを皆様に開くことが出来ましたら、必ずや、日本とメキシコとの友好の絆が音楽によってこれまでよりもしっかりと結ばれるようになろうと信じております。
大変お待たせいたしましたが、新年早々には皆さまと共に音楽の悦びに浸ることができる様になりましたことを、一同心から楽しみにいたしております。

企画 音楽監督 黒沼ユリ子




出 演
ソリスタス・メヒコ・ハポン
ヴァイオリン: 黒沼ユリ子、カルロス・ロット、エドゥアルド・エスピノーサ、ディエゴ・バニュエロス、鈴木葉子、マリア・エリサ・ニボン
ヴィオラ: 岩本憲子、藤井壮一郎
チェロ: バルバラ・カミンスカ、グスターボ・マルティン
コントラバス: アレハンドロ・エルナンデス

アドリアン・ユストゥス(ヴァイオリン)
エンカルナシオン・バスケス(ソプラノ)

アンヘル・ルス(テノール)
ジェームズ・デムスター(ピアノ&指揮)

プログラム
第一部
●前半 弦楽合奏団「ソリスタス・メヒコ・ハポン」
リカルド・カストロ・・・・・メヌエット
マヌエル・マリア・ポンセ・・「夜の情景」よりIII, IV
ブラス・ガリンド・・・・・ 「ネルーダの詩」
ベンジャミン・ブリッテン・・ シンプル・シンフォニー

●後半 独唱と二重唱:エンカルナシオン・バスケス(ソプラノ)アンヘル・ルス(テノール)
ピアノ:ジェームズ デムスター

マヌエル・マリア・ポンセ・・・エストレジータ、君から遠く
ロベルト・カントラル・・・・・エル・レロフ(時計を止めて)
アグスティン・ララ・・・・・・ノチェ・デ・ロンダ
マヌエル・ポンセ・・・メキシコのセレナーデ(二重唱)

第二部
●前半 アドリアン・ユストゥス(ヴァイオリン独奏)
弦楽合奏団「ソリスタス・メヒコ・ハポン」

パブロ・デ・サラサーテ ・・アンダルシアのロマンス
フランツ・ワックスマン・・・ビゼーの主題による「カルメン・ファンタジー」
アストール・ピアソラ・・・・アディオス・ノニーノ&リベルタンゴ
エマヌエル・アリアス・イ・ルナ・・・ソノラリア作品3「ラ・サカテカーナ」
後半 独唱と二重唱:エンカルナシオン・バスケス(ソプラノ)、アンヘル・ルス(テノール)
伴奏:ジェームズ・デムスター指揮 弦楽合奏団「ソリスタス・メヒコ・ハポン」

アグスティン・ララ・・・ソラメンテ・ウナ・ベス(ただ一度だけ)、グラナダ
マリア・グリーヴァー・・・フーラメ(私に誓って)(二重唱)
キリノ・メンドーサ・・・シエリート・リンド(二重唱) 

※プログラムの変更はあらかじめご了承下さい。
 
●東京公演
公演日・開演時間 1月18日(月)19:00開演
会場 紀尾井ホール
席種・料金 指定席 5,000円
チケットお申込み 入場券は完売しました
 
主催 メキシコ大使館、アカデミア・ユリコ・クロヌマA.C.
後援 外務省、日墨交流400周年事業実行委員会、日墨友好基金、読売新聞東京本社
協賛 アエロメヒコ航空
マネージメント アーツ・アイランド
 
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