『エストレリータ』 制作ノート
伴 真純 |
あるライブで村石さんとご一緒して、その美しい音色に感激し、是非ギター1本で歌を歌いCDにしたい! と思ってしまったのがこのCDを作るきっかけでした。
大人の村石さんは前途多難な事を予期しながらも、私の提案にNOとは言いませんでした。
しかし・・・ものを知らないというのは恐い事です。
ギター1本で歌うことがこんなに大変なんて・・・!
ギターというのは本当に繊細な楽器で、その分細かい表現が可能ですが、決して音量的に大きな楽器ではないのです。歌はオーケストラの様な大きな器があればある程、楽に歌う事が出来るのですが、ギター1本だと寄りかかる所がなく、まるでアカペラで歌っている様になるのです。
そしてもう一つはキーの問題。歌い手のキーに合わせて半音上げたり下げたりも、ピアノだったら言ってみればすぐ隣を弾けば良い事ですが、ギターの場合、このアレンジでキーを変えてと言っても押さえる所がなくなってしまったりするんです!?
ギターとのCDづくりに対し、 エーッ無謀じゃない? との声が多く飛びました。
でも言い出したのは私。こうなったら最後までやるっきゃない。
結局、試行錯誤の末、数曲はベースとパーカッションでスパイスを効かせて頂くことになりました。生音でギター1本とクラシックの歌い手ではむずかしくとも、CDだからこそなせる業。うまく溶け合っていると感じて頂ければ嬉しいです。
人間の声の持つ豊かさ、力強さ、繊細さ、ハーモニーの面白さ、そして何より表現力、そんなものをどこまで伝えられるかなと思っています。
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